主人の靴を買いに靴屋に行って、彼が会計を済ませているうちに私はブーツコーナーを見ていました。

以前これなら入るだろうと思っていたロングブーツに挑戦してふくらはぎのチャックが閉まらないという恥をかいた経験があったので、今回もどうせ無理なんだろうな……と諦観の念で何となくその売場にいたのです。

そうしたら主人が後ろからそういうものがほしいのかと目を輝かせながら言ってきたので、私はドキドキしながら試着することにしました。

4種類のブーツのうち、1種類だけ私のふくらはぎでも入るブーツがあったのです。

チャックが閉まった時、私は初めて覚える快楽や歓喜の気持ちに押し流されそうになりました。

それほど喜んだのは主人も同じで、騎兵隊のブーツのようだと言って物凄く興奮していたのです。

私は買おうかどうか悩みましたが、主人に履いてほしいと強くお願いされ、半ば強制的にプレゼントされてしまいました。

そのブーツは履き心地がかなり良いです。

ヒールは3センチほどで大きく安定していて、靴底のクッションもしっかりと機能しています。

革は柔らかく、長い時間履いていても蒸れる感じがありません。

普通のタイツの他にも、薄手の靴下を履いてもなんとかチャックは閉まりますので、ふくらはぎが本当にパンパンというわけでもありません。

このブーツが役に立ったのは雪がたくさん積もった時です。

これなら30センチ以上積もったところで浸水することもありませんし、足を温めてくれます。

転勤先が雪国だったので、買ってもらって良かったと思います。